2013年07月26日

今日はシステム管理者の日らしい...

キーボードWikipedia によると、7月の最終金曜日は「システム管理者の日」らしい。
"システム管理者の労をねぎらう記念日。" なのだそうだ。
2000年から実施されているらしいがはじめて知った。

これを電子メールで教えてくれたのはとある仕事仲間。
--- ここから引用
お疲れ様です。
今日は「システム管理者感謝の日」なんですね!
...
ということで、
“...今後ともよろしくおねがいします!!”
--- ここまで引用

そういうことですね。
はい、かしこまりました。

別の仕事仲間に、「今日はシステム管理者の日なんだってさ」と振ってみた。

「うん、わかった。がんばれ」

ま、そういうことらしい。

しかし、「システム管理者の日」について書いているサイトをいくつか読むと少々いただけない。
"昼夜を問わず献身的に"、"与えられた職務を誠実にこなす"、"目立たず地道な" などなど

そして、どうやらシステム管理者同士で傷をなめあっているような気配もチラホラ。
せっかくの真夏の金曜日、気持ちが暗くなってきた。
(日が暮れたからではない)

システム管理者は別にトラブルシュートばかり行っているわけではない。
トラブルシュートに時間を費やさないで済むシステム管理者の方が優秀なはずだ。
その分、システムを改善することに注力し、組織の円滑運営と利益の寄与することも大きなミッションのはずである。
結構前向きな仕事である。
(自分を振り返ると、どんなバランスなのか...)

とひとしきりヒートアップしたところで、気がすんでしまった。
さ、がんばろう。

p.s.
先ほどから "しすてむかんりしゃのひ" を変換すると "システム管理者の非" となるのはなんなのだろう。

今日の気分 (^ ^)


2013年02月12日

先日眼鏡の記事を書いたついでに思い出したこと - あなたの眼鏡を斜めから見ると何色?反射防止というからには…残念ながら完璧なものが受け入れられるとは限らない

小笠原からの帰りに太平洋上で見た虹 (撮影:中田智玄)PC 用の眼鏡のことを書いたついでに思い出したことです。


透明な眼鏡をお持ちの方に質問です。
1. その眼鏡には反射防止が施されていますか?
2. 窓の明かりをその眼鏡で反射させて見ると何色に見えますか?


1 でいきなり躓いたかもしれませんが、実は多くの眼鏡に反射防止が施されています。AR  コートと呼ばれます。
斜めから見ると窓の明かりは緑色に見えませんか?PC 用の眼鏡は色づいているので質問の前提から外れてしまいますが、青色かもしれません。


さて、2つの質問に矛盾があることにお気づきでしょうか?
2の質問で「明かりをその眼鏡で反射させて見る」と書きましたが、反射防止が施されていれば反射しないはずです。


ことことについて、私が光について学んだ先生のおひと方からお聞きした話をひとつ。
まだ眼鏡の反射防止が一般的ではなかったころ、その先生のところへ眼鏡のレンズメーカーから試作品のあったそうです。
「レンズがギラつくので反射防止膜を付けて欲しい」
その先生は透明なレンズに可視光全域(大雑把に言えば赤から青まですべての色)の光に対応できる反射防止膜を付けました。


その結果どうなったか?
レンズは見事に透明になりました。

レンズメーカーの方はさぞかし喜んだだろうと思ったのですが、困った顔をされたそうです。
「これでは存在感がなくて商品性に掛けてしまいます。緑色の反射だけ残していただけませんか?」
可視光全体に反射防止する(完全なもの)より一部の色を残す(不完全なもの)方が簡単です。先生は応じました。
レンズメーカーの方は喜び、それが今に至るそうです。


その先生も緑色だけ残った反射防止の眼鏡を掛けていらっしゃいました。


ちなみに、可視光全体に反射防止を施したレンズは、私にはうっすら黒ずんで見えました。
なるほど面白みがありませんでした。



完璧なものが必ずしもユーザーに受け入れられない例でございました。


ユーザーのニーズにピッタリはまるようにするか、
少し上を行くか、
完璧なものを作るか。
ユーザーはどこについてくるか、見極めは難しくも面白い。

そんな目で色々な商品を見るのもまた面白い。
 
今日の気分 (- -)

2013年01月29日

Excuse me の発想 - 操作ミスをさせないようにするか、間違った操作だけを指摘するか?

excuseme.png(この記事には私なりの解釈が多分に含まれています)

先日アラスカのフェアバンクスに久しぶりに訪れました。

大型スーパーマーケットに行ってカートを押していると、横からやはりカートを押して来た現地の方?から "Excuse me." と声を掛けられました。
あぁ、ここは「Excuse me の国」だった、と思い出しました。私が勝手につけた名称です。
私に用があるわけではなく、カート同士がぶつかるわけでもない。でもぶつかるかもしれないから、あらかじめ Excuse me 。
ぶつかるつもりはないのだと、はっきりと意思表示しておいて、トラブルを未然に防いでいるのだと理解しています。

ホテルで宿泊者と従業員が "Morning." と軽く挨拶するのもそれに近いのだろうと思っています。私はホテルの人ですよ。私は宿泊者ですよ。と宣伝する。
妻からは、知り合い?と聞かれ、その軽いノリが嫌、と言われます。(軽い?) 私が行うからそう見えるのでしょうね。。。(; ;)

同じノリで知らない日本人にホテルの土産物屋でおはようございますと挨拶したときは、しまったと思いました。これではただのナンパになってしまいます。


さて、コンピューターソフトウェアのユーザーインターフェースで思い出したことをひとつ。


例えば [日付] 入力欄と [実行] ボタンのあるソフトウェアがあったとします。
[実行] ボタンを押した後の動作に [日付] 入力が必須の場合に、[実行] ボタンの動作の仕様をどうするか。

仕様案1.
日付が入力されるまで[実行]ボタンを無効にしておく。
[実行] ボタンにマウスを合わせると「日付を入力してください」とふきだしを表示する。

仕様案2.
[実行] ボタンはいつでも押せるようにする。
押したときに日付が入力されていないと「日付を入力してください」とふきだしを表示して動作を止める。


1 はどんなユーザーでも間違った行動を行わないように未然に防ぐ、Excuse me. 的な動作。
2 はある程度操作が想像できるユーザー向け。余計なことはせず、間違えたところだけその場で指摘してくれる。


実際には、ソフトウェアが利用される状況などによって様々な設計が考えられると思います。

Microsoft Office の「リボン」は 1 の考え方をもう何歩か進めたものかなと想像しています。



これは笑い話。
江戸時代のこと。
江戸っ子のご老人が道端で転んでしまった。
通りかかったのは地方から来た若者。心配して声を掛けた。「大丈夫ですか?」
ご老人「てやんでい、こちとら下から江戸の市中を見上げてるんじゃねえか。余計なお世話だ。」
話の中では江戸っ子はやせ我慢と描かれるようです...

今日の気分 (^ ^)