2011年07月22日

ノマドワーカーは自由な民か?

ノマドワーカー (nomad worker) という用語がある。
無線LANや携帯電話網を使って、場所に捉われずに仕事をこなす人達の事らしい。

nomad = 遊牧民、場所に捉われない、とっても自由な印象である。

でも待てよ、遊牧民は決して自由ではないぞ。
そもそも遊牧する理由は家畜に地面から生えている草を与えるため。
どこへでも自由に移動するわけではなく、餌となる草のあるところに行くだけである。
すなわち、家畜と草に縛られている。

さてノマドワーカーは?
どこでも自由にいけるのだろうか。

確かに行ける。
が、気づくと常にネットワークを引きずっていないだろうか。
多くの場合無線であるため見えないが、ふと我に返ると見えないたくさんの紐に、ゆるーく縛られているような気がしないだろうか。

羊がいる。だから草を求めて移動する。
仕事がある。だからネットを求めて(つながるところへ)移動する。

なるほど、nomad だ。

自由か否かは本人しだいか。
ネットワークがなくたって仕事はできるのだし。

今日の気分 (^O^)/



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2011年07月14日

災害対策と仕事の計画 - とにかく計画を立てないと

以前、想定を超える災害を考えていたら対策できないという記事を書きました。

手元の仕事を振り返ってみます。
以前、こんな方がいらっしゃいました。

「イレギュラーな事が多すぎて、プロジェクトの計画を立てられません。計画を立てる時間がもったいです」
災害対策に置き換えると、
「想定外の事が多すぎて、災害対策できません」

そんなことがあるでしょうか。何か違う気がします。
読み直すと、この言葉には自己矛盾があります。
イレギュラーと言うからには、標準がある。
想定外と言うからには、想定がある。

イレギュラーや想定外がどんなに多くてもいいですから、標準・想定に対して計画を立て、対策すればいいじゃないですか。
計画を立てれば、現実とのギャップからイレギュラー事項が際立ってくるはずです。そうすれば、イレギュラー事項の扱いを検討する事ができます。例えば、そのイレギュラーの頻度が高ければあらかじめ計画に入れ、頻度が低ければバッファーでカバーできそうか検討するなど。

ラフでも構わないから計画を立てなければ、振り返りできませんよね。
先の方には「そんなラフな計画では分からん!」なんていう上司がいらっしゃったのかも知れませんけれど。
災害対策と同じように、これが原因で仕事の計画を立てられないということがあるのかも。。。

今日の気分 (^_^)

タグ:災害 想定 計画
posted by 中田智玄 at 12:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月07日

災害の想定できるのか?いや想定するのだ

東日本大震災のあと、TVで次のようにおっしゃる自治体の方がいらっしゃった。
「想定を超えた災害が起きることを見越して対策する必要がある」

想定を超える災害に対して対策できるものだろうか。
例えば、「震度6強の直下型地震が起きる」と想定すれば、それに安全率を掛けた強度で建築物を設計できるだろう。
しかし、「震度6強を超える大きな地震が起きる」とするならば、とのくらい超えるのかを想定しなければ建築物の設計基準が設けられない。
結局想定が必要なはずである。

それでも「想定を超える」と言いたくなる理由があるのではないか。

「このビルは阪神大震災規模の揺れにも耐えられます」と言われたときにどう思うだろうか。
「では、東日本大震災の規模の揺れならば?」と聞きたくならないだろうか。
中には、「そんな基準は甘い、間違ってる!」と強くおっしゃる方もあるかもしれない。

先の、「想定を超える」発言は、基準を明言する事によってこのような反発を避けたいのではないかと考える。

では、どうすればよいか。
想定を広げればいいのである。
建築物をこれから設計するのであれば、基準を東日本大震災にする事もできるかもしれない(工期と予算とのの相談で)。すでに建てられたものについては、東関東大震災規模の揺れによる影響をシミュレートし直せばよい。

機械製品には「耐久試験」と「虐待試験」という製品テストがある。
前者は仕様の範囲のギリギリで使ったときに問題が起きないことを調べるテスト。例えば、使用温度0℃から40℃とすれば0℃と40℃で使ってみる。
後者は仕様の範囲外だが想定される使い方の限界で何が起きるかを調べるテスト。例えば、-20℃で使ってみる。問題なければそれでよし。問題があればどのような問題かを記録し、生命財産に影響がなければ良しとする。

このように、想定が広がった場合に影響があっても、支障がなければよいのである。

機械の取扱説明書には仕様と使い方、そして禁止事項が書かれている。
同じように災害も自信を持って想定と現状を示し、対策を行っていただきたい。
「想定」という言葉が出る事柄については、常にこのように心がけたい。

p.s.
この原稿を書いたあと、ニュースで原子力発電所のストレステストが取り上げられた。
ストレステストは上記の虐待テストに相当する。

今日の気分 (-o-)

タグ:災害 想定 計画
posted by 中田智玄 at 09:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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