2014年02月07日

2007/7/1 は何年? - Microsoft Excel の関数と書式設定の怪

昨日 Facebook と Twitter に、データ印に関する (面白い) 問い合わせがあったことを書いたところです。
「データ」が付くだからといって、システムとは関係ないのですがね。
で、今日はこんな問い合わせがありました。

Excel 2007/7/1 は 1905 年か?

---------- ここから
質問者:
・Excel (Microsoft Excel 2013) で、セル A1 に日付 2007/7/1 を入力しました。
・セル A1 に書式設定 yyyy"年" として 2007年 と表示させています。
・ここから「年」の情報を取りたくて、
 セル B1 に関数 =year(A1) と書いたら、1905 年になってしまいました。

気持ち悪くないですか?
---------- ここまで

さて、原因はなんでしょう?
右の図は Excel のキャプチャー
2行目は 1行目に書かれた内容を示しています。








中田:列A と列B の間に列を挿入していませんか?

質問者:そういえば

列を挿入すると、左の列の書式が挿入された列にコピーされるはず。
セル B1 の書式設定を見ると、案の定 yyyy"年"。
書式を 標準 に変更したら、2007になりました。
良かったよかった。

ちなみにシリアル値 2007 は 1905年3月14日 を示すようです (by Excel)。



posted by 中田智玄 at 13:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソフトウェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月30日

アクセス制限の設定された Microsoft Office ファイルが iPhone で開けないのは分かるが、メッセージが分かりにくい

ブックの保護-s.jpgiPhone5 でメールに添付された Excel ファイルが開けないという相談。 Excel 2010 で作成した xlsm ファイル。 原因になりそうな事柄がいくつかありました。

  • マクロが設定されている。
  • アクセス制限が設定されている。
  • 外部データベースへのリンクがある。

アクセス制限ありxlsmを開く.PNGiPhone のメールから開いてみると、次のメッセージ "Office Open XML spreadsheet (macros enabled)"


アクセス制限ありxlsxを開く.PNGマクロが原因か、とマクロを無効にして xlsx 形式で保存しなおした。 改めて iPhone のメールから開くと、次のメッセージ "Office Open XMLスプレッドシート"

なぜかスプレッドシートがカタカナになっている。 というところはどうでもよく、XMLスプレッドシートが原因だと言うなら、xlsx ファイル全部が開けないことになってしまう。※1


いろいろ試みた結果、原因は Excel ブックに設定したアクセス制限であることが分かった。 アクセス制限のある Excel ファイルが iPhone から開けないのは納得がいく。 問題は紛らわしいメッセージである。 つぎのいずれの場合も、メッセージは「アクセス制限」にかすってもいない。

  • アクセス制限があり、マクロが設定されている ⇒ "macros enabled"
  • アクセス制限があり、マクロが設定されていない ⇒ "XMLスプレッドシート"

ここまで書いておけば次は惑わされないだろう。

今日の気分 (-_-)

※1 2013/7/31 Microsoft Office 2007 以降、標準のファイル形式 (Excel なら *.xlsx や *.xlsm など) として xml が採用されている。複数の xml ファイルが zip 圧縮されて 1つのドキュメントファイルになっている。従って、xlsx ファイルの実体は xml ファイル群である。 (横山哲也からのフォロー tweet により追記)
参考) Office 2010 の XML ファイル形式の概要 (Microsoft TechNet ライブラリ)

posted by 中田智玄 at 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソフトウェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月07日

PC用眼鏡を掛けずにブルーライトを避ける方法を考えてみた

(手元に分光光度計 : 光を波長に分けて強さを測定する装置 がないので、厳密な検証を行えておりません。ご了承ください)
(PC のモニターや OS の設定の詳細は、取扱説明書等を参照してください)

「ブルーライト」とは (真空中もしくは大気中の?) 波長が 380-495nm の青色から紫外線の電磁波 (この波長ならば「光」と呼んだほうが通じやすいでしょうか) を指すようです。


参考) 比較的中立と思われるサイトを紹介します。
「ブルーライト」以外の記述には、私の理解と異なるところもあります。それぞれの用語は学術書を参考にすることをお勧めします。
http://blue-light.biz/about_bluelight/about.html


ブルーライトは人の目に何らかしらの悪影響があるという予測があるらしいです。
確かに平日青空を見上げることが少ない私などには PC のモニター以外で青を見ることは少ないかもしれません。
加えて、青色発光ダイオード (青色 LED) の単色青色や電車内の青味のかった白色の照明を見ていると体によろしくないような気がしていました。


「青味のかった白」といえば、、、
日本人は白色の中でも比較的青味のかった白色 (スーパーホワイト) を好むと聞いたことがあります。清潔感があるからでしょうか。
確かに私もビジネス用の紙などは青味のかった白が好きです。


「青味のかった白が好みなのに青が多すぎるのは目に悪いので防ぎましょう」というのは、何となく「車は便利ですが運動不足になるのでスポーツクラブに通いましょう」というのに似ているなと思います。
便利さとそれによる弊害は諸刃の剣です。


さて、業務上パソコンのモニターを見ないわけにはいかない方も多いでしょう。私もその 1人です。
私としてはパソコンのために眼鏡のデザインや他の性能を犠牲にしようとは思いません。
眼鏡は似合わないと思われている方もいらっしゃるでしょう。
視力が悪いわけでもないのに眼鏡を掛けたくないという方もいらっしゃるかもしれません。
また、コンタクトレンズ派の方もいらっしゃいますでしょう。

そこで、他の手段を考えてみました。


「原因を元から断てばいいではないか!」


PC のモニターから青色を少なくすることを考えてみます。
方法はいくつかあります。


まず、ハードウェアとしてのモニター自体の設定で変更する方法です。


モニターのスイッチの付近に設定ボタンが並んでいるかもしれません。
メーカーや機種によってスイッチの配置や項目名が異なるので詳しく書けませんが、
例えば次のような項目名があります。
「色温度」、「Color Settings」。


DELL_ColorSettings-s.jpg「色温度」の場合は、数値を小さくするほど青色の成分が少なくなって黄色がかってきます。












EIZO_色温度設定-s.jpg「Color Settings」のように赤・緑・青の調整が並んでいる場合は、青色を少なくすると似たような効果が得られます。












次に OS レベルの設定を考えます。


win7_ディスプレイの色の調整_カラーバランスの調整.pngWindows 7 の場合は、「ディスプレイの色の調整」機能があります。
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/Calibrate-your-display
この中の「カラー バランスの調整」で青を少なくできます。











Mac_ディスプレイキャリブレータ・アシスタント_ホワイトポイント_詳細モード-s.jpg
Mac_ディスプレイキャリブレータ・アシスタント_ホワイトポイント_通常モード-s.jpgまた、Mac の場合は「システム環境設定」の「ディスプレイキャリブレータ・アシスタント」に「ホワイトポイント」の項目があります。
詳細設定を選択した場合は数値を小さくし、詳細設定ではない場合は "D50" や "D65" を選択すると青色が少なくなります。
("D50" や "D65" という選択肢は OS のバージョンによって異なるようです。例は OS X 10.7.5 Lion です)














最後にこれらの方法に対して、思いつく課題を書き出してみます。
・色々なモニターを見る方は、それぞれのモニターを設定する必要がある。
・そのモニターをいろいろな方が見る場合は、他の方に不都合な場合がある。
 ※ Mac OS X 10.7.5 の場合は、先の設定をログインユーザーごとに変更できることを確認しています。
・極端に黄色味のかった画面を見た後に周りを見ると、色調の違いに違和感をおぼえることがある。
 ※ 眼鏡で色調を変えると画面も周りも同じように変わるため、違和感が少ないと思われます。
・色覚に関係ない紫外線 (が出ているとすれば) の量は減らないかもしれない。

 
今日の気分 (#_#)
posted by 中田智玄 at 12:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソフトウェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする