2013年01月29日

Excuse me の発想 - 操作ミスをさせないようにするか、間違った操作だけを指摘するか?

excuseme.png(この記事には私なりの解釈が多分に含まれています)

先日アラスカのフェアバンクスに久しぶりに訪れました。

大型スーパーマーケットに行ってカートを押していると、横からやはりカートを押して来た現地の方?から "Excuse me." と声を掛けられました。
あぁ、ここは「Excuse me の国」だった、と思い出しました。私が勝手につけた名称です。
私に用があるわけではなく、カート同士がぶつかるわけでもない。でもぶつかるかもしれないから、あらかじめ Excuse me 。
ぶつかるつもりはないのだと、はっきりと意思表示しておいて、トラブルを未然に防いでいるのだと理解しています。

ホテルで宿泊者と従業員が "Morning." と軽く挨拶するのもそれに近いのだろうと思っています。私はホテルの人ですよ。私は宿泊者ですよ。と宣伝する。
妻からは、知り合い?と聞かれ、その軽いノリが嫌、と言われます。(軽い?) 私が行うからそう見えるのでしょうね。。。(; ;)

同じノリで知らない日本人にホテルの土産物屋でおはようございますと挨拶したときは、しまったと思いました。これではただのナンパになってしまいます。


さて、コンピューターソフトウェアのユーザーインターフェースで思い出したことをひとつ。


例えば [日付] 入力欄と [実行] ボタンのあるソフトウェアがあったとします。
[実行] ボタンを押した後の動作に [日付] 入力が必須の場合に、[実行] ボタンの動作の仕様をどうするか。

仕様案1.
日付が入力されるまで[実行]ボタンを無効にしておく。
[実行] ボタンにマウスを合わせると「日付を入力してください」とふきだしを表示する。

仕様案2.
[実行] ボタンはいつでも押せるようにする。
押したときに日付が入力されていないと「日付を入力してください」とふきだしを表示して動作を止める。


1 はどんなユーザーでも間違った行動を行わないように未然に防ぐ、Excuse me. 的な動作。
2 はある程度操作が想像できるユーザー向け。余計なことはせず、間違えたところだけその場で指摘してくれる。


実際には、ソフトウェアが利用される状況などによって様々な設計が考えられると思います。

Microsoft Office の「リボン」は 1 の考え方をもう何歩か進めたものかなと想像しています。



これは笑い話。
江戸時代のこと。
江戸っ子のご老人が道端で転んでしまった。
通りかかったのは地方から来た若者。心配して声を掛けた。「大丈夫ですか?」
ご老人「てやんでい、こちとら下から江戸の市中を見上げてるんじゃねえか。余計なお世話だ。」
話の中では江戸っ子はやせ我慢と描かれるようです...

今日の気分 (^ ^)
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