2011年10月11日

私がプッチンプリンの法則に逆らいたい理由

「プッチンプリンの法則」をご存知だろうか?
学術的な言葉でもなかろうし、広辞苑にも載っていないだろう。

プッチンプリンを作るときは、容器にまず蜜を入れ、あとからプリンを注ぐ。
すると、出すときはプリンから出てくるため、皿に逆さに乗せると蜜が上に載る。
エレベーターに乗るときは、最後に入れば最初に出られるということ。うまい命名である。

久しぶりにこれを思い出したのは今日の昼。
とあるコンビニエンスストアでは、ビニール袋に欲しいパンを詰めてレジで会計するシステムがある。
食べたい順番に詰めたらば、デザート系のパンを最後に入れることになった。
食べるとき、最初に手に取ったのはデザート系、後からフランクフルトを食べることになってしまった。
残念。プッチンプリンの法則には逆らえなかった。

ところで、
物流の世界では「先入れ先出し法」と「後入れ先出し法」があると教わった。後者は「プッチンプリンの法則」のようなものなのだろう。在庫期間をある範囲に抑えるためには「先入れ先出し法」が有利である。

  • 先入れ先出し法:仕入れた順番に出荷する
  • 後入れ先出し法:最後に仕入れたものから出荷する
「先にお並びになった方からどうぞ」というレジやATMも「先入れ先出し法」である。これが「プッチンプリンの法則」だったら絶対に多くの客が (最後に並んだ人を除いて) 怒り出す。
オーストラリアのとあるスーパーマーケットですばらしいシステムを見たことがある。購入点数の少ない (たとえばガムひとつ) 客用のレジが別になっていたのである。これはたくさん購入する客にも1点のみ購入する客にもメリットがあると思う。
  • 1点のみ購入する客にとって:たくさんレジに通すのを待つ間いらいらすることがなくなる。
  • たくさん購入する客にとって:1点のみ購入する場合でもレジスターやかごや挨拶という事前・事後の作業が発生する (プロジェクトでいう「段取り」)。この1点だけのための段取りにいらいらすることがなくなる。
レジを分けるという方法はすばらしい解決だと思うのだが、20年以上前にオーストラリアで見て以降私の身近 (国内) で採用された例を見たことがない。

プリンターのキューも当然「先入れ先出し」である。プリンターも複数台ある場合、少量用・大量用と使い分けることが考えられる。社内では大量のプリントが必要なときだけ電源を入れて使用するプリンターがあり、タスクを分散させている。他のプリンターが使用できなくなった場合のバックアップも兼ねている。
プリンター同士で通信して自動的にタスクを分散するという手法が考えられるのかもしれないが、これを行うと私のプリントがどのプリンターに出力されるのかさまよわなくてはならないので却下である。

今日の気分 (@_@)

タグ:法則 物流
posted by 中田智玄 at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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