2010年08月24日

大きな声も小さな声も聴きやすく

eラーニング教材を聴いているときに突然声が大きくなったら驚きますよね。
逆に、ボリュームをげても聴き取りにくい音量では話になりませんね。

そこで「音量 (音圧) の圧縮」(compress) を使います。
※ 以後、"音量" の代わりに "音圧" という用語を使用します。
※ 音圧の圧縮を行う装置やソフトウェアの機能をコンプレッサー (compressor) と呼びます。
※ 音声ファイル同士の平均音圧を揃えるには別の処理を行います。

この処理は、大きな音を抑え、小さい音を大きくします。
処理の流れを見てみましょう。

音圧を圧縮して波形を拡大する過程 

1. 左端は元の波形です。(Before)
後で比較しやすいように正規化 (ノーマライズ) してあります。
大きな振幅A、中くらいの振幅B、小さな振幅C・Dが混在しています。

2. 中央は音圧を圧縮した波形です。
閾値を-17dBに設定したので、-17dB付近(オレンジ色の線)より大きな波形はつぶれ、それより小さな波形はほぼそのままです。
Aは大きくつぶれ、Bは少しつぶれ、C・Dは影響を受けていません。

3. 右端は圧縮した波形を改めて正規化したものです。(After)
はじめの正規化された波形では小さかったピークも大きくなっています。
Aはほぼ元の振幅に戻っています。B・C・Dはいずれも大きくなっています。
小さかった音圧は大きくなり、AからDの振幅の差ははじめに比べて小さくなりました。

これにより、特にeラーニングでは次のような効果が期待できます。
○突然音が大きくなるような、激しい抑揚を抑えることができます。
○小さくて聴き取りづらい音声を大きく聞こえるようにすることができます。
 
ただし、つぎのことには注意する必要がありそうです。

○大きすぎて割れてしまった音声を抑えても割れは元に戻せません。
収録時点で音声信号の入力部分にコンプレッサーを使用すべきでしょう。

○小さい波形を大きくするとノイズも大きくなります。
この処理を行う前に、ノイズ処理を行っておくべきでしょう。
(上のサンプルではノイズも大きくなることを示すために、ノイズ処理を行っていません。)

○抑揚を抑えすぎると単調になることがあります。
プロのナレーターの音声信号に対しては、あまり音圧を圧縮しなくてもよいかもしれません。

コンプレッサーには閾値以外にも様々なパラメータがあります。
効果を聴き比べながら試してみましょう。

今の気分 (-_-) by 中田智玄



posted by 中田智玄 at 14:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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