2010年06月08日

集中するには雑音も必要?(モスキート音とNHK技研公開に考える)

"モスキート音" をご存知でしょうか。
若者にしか聴こえない高い音です。

これを利用して、公園たむろする若者を撃退する装置がニュースになっていましたが、一方で授業中でも先生にばれない「モスキート音着メロ」があることをその若者から教わりました。某着メロサイトを見ると、あからさまに「授業中用」と書かれたものもあります。
技術はいつでも諸刃の剣なのでしょうか。
さて、「NHK技研公開2010」での展示に次のようなものがありました。
(人にやさしい放送)「高齢者向け番組音量バランスの自動評価技術 -誰にでも聴き取りやすい番組音を目指して-」

高音や小さい音でなくても高齢者には聴き取りにくい音がある、それは背景音とのバランスである、という研究成果でした。
「背景の雑音がうるさくても話している相手の声ははっきり聞き取れる。」と思っていましたが、必ずしもそうではないらしいです。ナレーターの声より背景音が 3dB 高いだけで、高齢者にとってはナレーションが聴き取りにくくなるそうです。

NHK では、ナレーションと背景音の音圧をリアルタイムで計測して背景音があるレベルを超えると警告を出すシステムを採用しているそうです。

週末に義理の母と話していたところ、「テレビのボリュームを上げても聴き取りにくいことがある。」と聞きました。
このことなのかもしれません。

逆に背景音が全くないとナレーションが途切れた瞬間に重苦しさを感じることがあります。
テレビや eラーニング教材に集中してもらうためには、最適な背景音 (雑音) レベルが存在するのだろうと推測します。
p.s.
「おばあちゃん、悪口だけは聴こえてるんだから。」なんていう話が思い出されます。ひそひそ話をしたつもりでも背景音とのバランスで聴こえちゃったりすることがあるということなのでしょうかね?

今の気分 (-_-) by 中田智玄

タグ: 年齢 TV
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posted by 中田智玄 at 17:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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