テープ起こしは両手を駆使しながら音声再生デバイスの操作も要求されます。
とても厄介な作業です。
私の環境では音声は電子ファイル化されています。
音声ファイルの再生を何とかしたいと考えたとき、床を踏ん張っている足を使うことを思いつきました。
音声ファイルの再生ソフトには再生・巻き戻しなどをショートカットキーで操作できるものがあります。
たまたま少し前に USB 接続のフットスイッチを見つけていた。これはスイッチにキーを割り当てられるらしいです。使えそうだと思いましたが、ゲーマーを中心に人気が高いらしくなかなか手に入りません。
他にないかともう一度考えたところ、マウス操作を足で行うことを思いついきました。別のPCで再生しておいて、その操作を足で行えばいいでしょう。
足で操作するマウスなど考えたこともなかったため、色々検索してみました。
その結果、手が不自由な方向けの足で操作するポインティングデバイスがヒットしました。
「これか?」
前後左右に動く台の上に片足を乗せ、足を前後左右にスライドするもの。
マウスカーソルはその移動量に対応したスピードで移動する。ジョイスティックを足で操作する感覚でしょうか。
なにかイメージと違います。じーっと見つめて使用しているところを想像しました。
「分かった。」
乗せた足が休められません。マウスだって、手首の辺りをテーブルやレストに乗せて固定しているじゃないですか。車のアクセルだって、踵を固定しているじゃないですか。
たぶんこれが自然な形なのでしょう。
それに先の足用ポインティングデバイス、実は数万円もしてお試しには手が出せませんでした。
今度は量販店で数あるポインティングデバイスを見ながら考えました。
「あった。」
トラックボール。
ふたたび利用シーンを想像してみました。
踵を固定して親指の腹でボールを転がす、右足でボールを操作すれば、左クリックは左足でできそうです。
ホイールなど豊富な機能のあるものもありますが、どうせそんな細かいことは(すくなくともはじめは)できないでしょう、ということで購入したのが Kensington OrbitOptical(USB/PS2) 64327。
4千円弱で値段も手ごろです。
さっそく試してみます。
足でマウスを動かしてみます。(右写真)
ボールの操作は右足の親指の腹で。ちゃんと踵をついているので (慣れてくれば) 落ち着いて操作できます。左クリックは左足の親指で行い、右クリックは頻度が高くないので右足をボールから離して親指の付け根で。
っとっとっと。動きすぎたり、カーソルがプルプルしています。マウスをはじめて持ったときもこんな感じだっただろうか???右足の親指が攣りそうです。
はじめからめげてはいけない、きっとはじめはこんなものでしょう。
1日 2時間 3日ほど自宅で操作したら慣れてきました。(これを長いと思うか思わないか?)
職場で実践。快適であす。
次第に細かい操作もできるようになってきました。
実に効率的です。
この記事の執筆にも足マウスを活用しています。
例えば次のようなときに便利です。
・ 書類を開きながら、(足で)Wordのページを操作する。
・ 文章を書きながら、(足で)次の操作の準備をする。(次にクリックする場所までマウスを移動しておく)
・ 同僚に画面を説明するとき。(はじめは大抵驚く。「どうやってマウスが動いているんだ?」)
質問をいただきました。
靴を履いているのですか?それとも裸足?
将来的には靴を履いて操作したいのですが、今のところは靴下。(上の写真の通り)
私が採用したトラックボールは裸足でなく靴下でも十分操作できます。
(とはいえ、他の人が使ったトラックボールは使いたくないでしょけれど。。。)
だからこそ普及のためには靴履きで操作できるといいと考えます。
(普及させたいのか?)
なんとなく興味を持ったが踏み出せない方へ。
足がつらくなるようなら、通常のマウスも接続しておくとよいです。
どちらでも操作できるでしょう。
ただ、マウスはないものと思ったほうが足操作の習得は早いとは思います。
さて、はじめのきっかけ「テープ起こし」はどこに行ったのでしょう。
実はこの作業が私の手を離れてしまったため、テープ起こしで実践する機会がなくなってしまいました。
またそのうちに。
面白いサイトを紹介します。その名も Foot Camp。足でマウスを操作するゲームです。
血行促進にいいの?
⇒ ゲーム「Foot Camp」
ちなみに、Boot Camp といえば弊社です。
⇒ Boot Camp
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今の気分 (^_^) by 中田智玄