2010年02月17日

どんな説明の仕方をしていますか

こんにちは。
さて、前回のお風呂掃除の話から変わって、今回は、皆さんに試していただけるようなことを書こうと思います。

皆さんは、新しく配属されてきた人や経験の無い人に、自分の仕事の内容、やり方を説明される機会はありませんか。改めて聞かれると考えてしまうかもしれませんが、お1人で仕事をされている方でなければ、ちょっとした時にそんな場面が訪れることもあるのではないでしょうか。
きっとそんな時、自然と相手の方の状況、例えば、全くの未経験の方なのか、他の業務経験をお持ちの方なのか、あるいは、他業界の経験をお持ちの方なのか、など、それぞれの状況に応じて説明のし方を工夫されているのではないかと思います。

こんな場面で使える、ARCSについてご紹介したいと思います。これは、eラーニングを開発する時にも行っていることの1つでもあります。
ARCSとは、
Attention:注意(面白そうだ)
Relevanse:関連性(やりがいがありそうだ)
Confidense:自信(やればできそうだ)
Satisfaction:満足感(やってよかった)
これらの頭文字をとったもので、ジョン・M・ケラー教授が提唱している動機づけのモデルです。


・・・難しそうと思われた方、そんなことはありません。大丈夫ですよ。
以下長くなりますが、1つずつ簡単に説明してみます。  

まずは、A(Attention:注意)です。
簡単に言うと、"つかみ"です。日常使われる言葉となってきているので、改めて、説明の必要がないかもしれませんね。これは、聞き手の興味を引くことです。映画やドラマを見ていて「これから何がはじまるのだろう」と感じたことはありませんか。この「何だ、何だ?」と思わせることにあたります。
仕事を説明する例ですと、謎掛けからはじめてみる、や、経験者の方には、その経験ゆえに生じる先入観を指摘してみる、など、になります。

次の、R(Relevanse:関連性)は、なんとなく想像が付く方は多いのではないでしょうか。
仕事の説明であれば、「何故それを行うのか」と言う目的、「どんな工程を経て、結果として何が生まれるのか」と言うプロセスやゴールなどを、仕事をされる方自身が自分の事と認識してできるように話をすることです。その方の得意なやり方は何か、や、その方にとっての価値観と一致できるように話をすることになります。

続いて、C(Confidense:自信)です。
上では「やればできそう」と書いてありますが、まさに仕事をされる方が自信を持って望めるようにお膳立てをすることになります。「お膳立て」なんて書き方をすると、「手取り足取り」と言う印象を受けられるかもしれませんが、そうではありません。仕事をするためにはどんな知識やスキル、心構えが必要で、その方自身が自分に今時点で何が備わっているのかを認識してもらったり、足りない部分については、どうすれば出来るようになるか、一緒に考え、あるいは、参考となる情報を教えたりすることになります。
この部分はコーチングなどの手法が参考になるかと思います。

最後にS(Satisfaction:満足感)です。
なお、仕事を行う前の説明であれば、その時点で仕事の満足感を得ることは、・・・もちろんできませんよね。ですので、仕事を行う前としては、どういう結果を得ることができれば、終わりとなり、自分自身が満足感を得ることができるのかを確認しておくことになります。
例えば、終わった後に、行ったことが無駄に終わらないように、評価のチェックポイントを用意したり、上手く行った点、上手く行かなかった点を他の人と共有しフィードバックできるような仕組みを作っておくことで、実施した事を無駄に終わらせずに、後で満足感を得ることができて良いかと思います。

なお、これらをいつも、全て用いる必要はありません。最初に皆さんが自然とされている、相手の方の状況に応じて、「関連性」の部分を強調したり、「自信」の部分を強調されるなど、工夫をしてみて下さい。
実は、自然と皆さんがやられている事に、ちょっとした手を加えてみるだけで、違ってくるのではないかと思います。
さらに、もうちょっと詳しく知りたい方、放送大学のテキスト(人間情報科学とeラーニング)には、ARCSモデルの誕生の経緯などがケラー教授のインタビューとして掲載されています。ご参考にしてみて下さい。

今の気分 (^^) by ov40



タグ:ArcS
posted by 中田智玄 at 10:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旧ブログのアーカイブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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