iPhone5 でメールに添付された Excel ファイルが開けないという相談。
Excel 2010 で作成した xlsm ファイル。
原因になりそうな事柄がいくつかありました。
- マクロが設定されている。
- アクセス制限が設定されている。
- 外部データベースへのリンクがある。
iPhone のメールから開いてみると、次のメッセージ
"Office Open XML spreadsheet (macros enabled)"
マクロが原因か、とマクロを無効にして xlsx 形式で保存しなおした。
改めて iPhone のメールから開くと、次のメッセージ
"Office Open XMLスプレッドシート"
なぜかスプレッドシートがカタカナになっている。 というところはどうでもよく、XMLスプレッドシートが原因だと言うなら、xlsx ファイル全部が開けないことになってしまう。※1
いろいろ試みた結果、原因は Excel ブックに設定したアクセス制限であることが分かった。 アクセス制限のある Excel ファイルが iPhone から開けないのは納得がいく。 問題は紛らわしいメッセージである。 つぎのいずれの場合も、メッセージは「アクセス制限」にかすってもいない。
- アクセス制限があり、マクロが設定されている ⇒ "macros enabled"
- アクセス制限があり、マクロが設定されていない ⇒ "XMLスプレッドシート"
ここまで書いておけば次は惑わされないだろう。
※1 2013/7/31 Microsoft Office 2007 以降、標準のファイル形式 (Excel なら *.xlsx や *.xlsm など) として xml が採用されている。複数の xml ファイルが zip 圧縮されて 1つのドキュメントファイルになっている。従って、xlsx ファイルの実体は xml ファイル群である。 (横山哲也からのフォロー tweet により追記)
参考) Office 2010 の XML ファイル形式の概要 (Microsoft TechNet ライブラリ)